第7章 告白
はぁはぁはぁと荒い息遣いが部屋に響く。
私達は、しっとりと汗ばんだ肌と肌を重ね合わせて、呼吸を整える。
少し汗ばんだ信長様の前髪を撫でる。
全てが愛おしい。
そっと前髪に口づける。
「好き」
不意に口から漏れるように呟いた。
「信長様が、好きです。もう、止められません」
「アヤ」
信長様が私を見つめる。
「俺はとっくに止められん。もう、お前しかいらん」
熱い口づけが降り注ぐ。
「今宵から、この天主で過ごせ。如何なる時も離れる事は許さん」
沢山のキスと、甘い言葉が降り注ぐ。
この人を愛して生きていく。そう心に誓った。
私の考えが甘かった事を思い知らされる事件が起きるまでは、もう少し先の事。
この時の私は何も知らないまま、その夜、信長様との甘い夜を過ごした。