第36章 男のつきあい
「アヤ、意識を飛ばすにはまだ早い。」
頂点に達する手前で注挿を緩めた信長様は、浅い所でその腰をゆるゆると動かした。
「はぁ、ん....いじわる」
寸止めされた体は、信長様に激しく打ち付けて欲しいと疼いて仕方がなく、ブルブルと震える。
信長様はそんな私を見てニヤリと嬉しそうに笑った。
「アヤ、貴様を抱いていいのも、触れていいのも俺だけだ。
詮議の結果、貴様は無罪とするが、詮議中にも関わらず俺を煽った罪は重い。よって、その身体でこの熱を責任を持って沈めよ」
疑いは晴れて良かったけどって、疑ってたの私だったはずなのに!
いつのまにか逆転された立場に文句を言おうにも
「はっ、もう、んんっ、む...りっ......」
トロトロに蕩けてしまった体は全く言うことを聞かずで、結局、信長様のペースにまんまと乗せられてしまった。
その後、私は途中で意識を飛ばしたため、信長様の熱がいつ鎮まったのかは分からずで.........
次の日、かなりな気怠さで目覚めた時には既に昼餉の時間も終わっていた。
一方、家康はというと・・・・・・・
「はぁ、何で俺がこんなこと」
律儀に朝一番に信長の愛馬を城へと届け、
「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえとはよく言ったものだな」
と独り言を言ったとか言わなかったとか。