第75章 「優しさと言う名の『恋』」 中也さん
ーーー····
(ダメだ今はいえない!)
「ちゅ···?」
「チュパカブラ!失礼します!」
ぱたぱた····
「国木田くん」
「なんだ」
「天音くんが·····欲しい」
「!?····お前本気か」
「他の女性より天音が何か···いい」
「お前もフラフラとするな。さっさと仕事しろ」
「分かった!天音くーん!」
「聞いてないだろ!」
ーーーーーー······
ふるふる
(と···届かない····)
私は書類を出そうと背伸びをするが届かない。
すとん
(仕方ない。谷崎さんか国木田さんにお願い····!)
ふわっ
「届く?」
後ろから聞きなれた声に抱き上げられる。
すとん
「ありがとうございます····太宰さん····あの」
「うん?」
「どいてくれませんか···?書類を国木田さんに渡さないと·····(近い)」
「やだ」
がん
「!」
(可愛い)
「だって君は私の事よく見てないから」