第65章 かきかき 澁澤さん
「頑張ります··!」
「あ〜あ、天音くんが顔面能面野郎じゃなくて私の所にいたらな~!」
ぎょっ!
『太宰(さん)!』
ビビった··
気配なかった···
「何しに来た太宰」
「ちょっと国木田くん冷たくない?」
「原稿は頂いたからな。ひとまず次の連載書け」
(太宰先生がいるなら、敦くんもいるのかな?)
「敦くんは休みだよ!」
(何故分かる)
「やっぱり天音くんが欲しい~~!」
「無理だ」
「部長··!」
「太宰より澁澤先生の原稿がよく渡されるからな!」
(それは···)
「Boo!」
ーーーーー····
そこから澁澤先生の小説が受賞をして
何回かパーティに呼ばれるようになった
私は編集部の仕事もあるので留守番
帰宅する先生は連夜の出先で
疲れきっていた。
ずううん····
「今日もか····」
「お茶をどうぞ」
「ありがとう」