第65章 かきかき 澁澤さん
「原稿はまだ掛かるから、君には家事を頼む事にする、家事は得意かい?」
「はっ、はい」
ふむ
「なら料理は?」
「得意です」
ふむ
「なら、後ほど頼むよ」
パタン
(言いたいだけ言い残し消えた。これが有名な澁澤先生?まぁいいか)
私は辺りを見渡す。
ごちゃごちゃ
ごちゃごちゃ
(先生だからね···)
ーーーーー·······
コンコン
「先生、お茶入りましたが、飲みますか?」
「置いて」
ガチャッ
「失礼します。(部屋の周りは確かに原稿だらけ···そりゃ掃除も手が入らないよね)置いておきますね」
湯のみを置いても見向きもしない
(集中してる、邪魔しちゃ悪いね)
その場を後にして私は掃除の続きをする
ゴミをまとめて
洗濯物を回して、
洗い物して