第60章 ねこねこさまさま 澁澤さん
(ネコが···人間に····)
「助けて頂きありがとう、お嬢さん」
「きゃあ!喋った!」
ばたん!
ぱたぱたぱた····
ぽつんぬ···
「説明必要ですかね。」
がたがた
「なんなの!?」
ネコが私の口をなめたらいきなり男の人になった
(これは夢だ。これは夢だ···)
「すみません」
(やっぱり夢じゃない!)
私は恐る恐るドアを開けると、
ぽたぽた、と雫が垂れる。男の人がいた
ーーー····
ぶおおお···
(男の人なのに···猫耳··しかもしっぽ)
かちっ
「終わりました。」
「ありがとうございます」
ドライヤーをしまい髪の毛を整える。
(とりあえず着替えは、····太宰さんの服を借りた。)
時たまふらふら〜っといきなり部屋に来るから油断も出来ない
だけど、ちょっとデカそう
「名前が遅れたね。私は猫の妖怪さ」
「妖怪ウォッチ··ですか?ちなみに私は朱雀が好きです」
「う〜んリアルな答えだね~···そちらの部類ではないよ!
名前は澁澤龍彦だ宜しくねお嬢さん」
「はぁ···(思考が追いつかない)」