第58章 さみしいさみしい フェージャの話
ごほごほ···
(頭が動かない)
ロシアからヨコハマに来て色々と勉強になった
そんな時に何となく探偵事務所にいた女を見つけ
「ちょっと私の屋敷でも働きませんか?」
って誘い
今に至る
ガチャッ
「あの···フョードル··・ドストエフスキー··さんお茶どうですか?」
「いただきます」
「はい!」
タタタ····
(不思議な目をしてると思った)
屋敷には私しかいないからか
良く働く女だ
ガチャ
「お待たせしました!フョードル・ドスト····エフスキーさん!」
なれない呼び名をゆっくり言う
「フェージャでいいですよ」