第57章 あいたかった 学パロ澁澤さん
ぎょっ。
「ちょっと龍彦?!何泣いてるのよ!もう」
「だって···私はずっと···忘れて、だけどずっと探していた。天音···」
しゅる···
「この赤いリボンを君にあげるよ。今はこれしかないからね···やっぱり天音に似合う色だ」
龍彦のリボンを私の髪に縛る。
「もったいないよ!」
三つ編みが綺麗に解け風になびく白色
「···夕焼けになびく白···」
「···?、そうかい?白色に赤い目って何かうさぎみたいだね」
「私はうさぎ好きだよ!歩こう遅くなる」
再び歩き出す。
歩き出す天音をみて
私は決意した
離れたくない。
やっと会えた····
「天音!」