第55章 こいの恋 澁澤さん
する····
「澁澤さん··?痛いですか?」
「天音の目をよく見せてください。」
何故か女の目を見たい
じー····
「澁澤さん···?薬塗れません。」
「私の目は嫌ですか?」
赤い目
だけど····どこか悲しそう
むに···
澁澤さんが私に寄りかかる。
「あの···痛いですから、ね?」
「痛みより今は····天音の目を見たい」
ぬちゃっ···
軟膏が私の服についた
男の人の力は強い
澁澤さんは怪我人なのに···
気づいた時には遅かった。
私は女の口を塞いでいた
理由は分からない
だけど目を見ていたら、何故か両手が顔を包んでいた