第51章 しりたいしりたい 妖狐太宰さん
「もう1回「好き」って言って!小さい私に!」
ぽふん··
わくわく
「天音!小さい私は?」
「好きです」
「大きい私は?」
ぽふん···
「好きです」
「私も天音が好きだ!」
「ふふっ···何だか恥ずかしくなりましたね···」
「私は嬉しい!やっとやっと···天音の口から··言ってくれたんだもん···私ね····生まれた時から妖狐でいたんだ···」
ーーーー······
むにむに···
チュ····チュ····
「····っ」
太宰さんの話を聞くと
生まれた時からひとり
親を知らず、
甘えも知らず····
私が「好き」と呟いたら、