第46章 ふわふわ 敦くん
(あの時確かに天音さんが立ち塞がってくれた····)
夢と今は同じ
僕は···人を助ける。
あの時みたいに叩かれて泣いていた僕と違う
ごそっ
「今だけ···いいよね」
僕は眠る天音を抱きしめる。
(あったかい····)
ーーーーー······
「敦くんは遅刻ですかね?」
「あの敦が遅刻とか珍しくないかい?」
「だいじょーぶ、敦くんは今···安らかに寝てるよ」
はは
「それは遅刻じゃ···」
(太宰さんが言うのはどうかと思いますわね。)
ーーーー·····
そこから、僕はひとりで寝ていてもあの夢は見ない