第25章 おにに 中也くん
「あ〜!太宰さん!後ろからはダメですよ!」
ぐりぐり
「天音の全ては私の~~~!中也離せ~~!」
中也?
どこかで聞いた名だ
びくっ!
「また来る!」
ぽふん!
「うわっ!」
鬼の子は煙と共に消えた。
そして
どろん
ぎゅう
「抱っこしていいのは私と織田作と安吾だけ···鬼はだめ」
「は··はい(中也···まさか)」
ーーーー·····
「あ〜ビビったじゃねーか!」
「おかえりなさい、中也さん」
「何で先に帰った。」
「···分かりません。ただ」
「ただ?」
「体が先に動いていました(あんな深い海を見たの初めて)」
「そーかよ」