第25章 おにに 中也くん
(何となくだけど中也さん)
お嫁さんに撫でてもらいたいのか?
「おっいたぞ龍」
中也さんに言われ
目線を移せば、
そこに居たのは
さあぁ·····
風になびかせる髪を耳にかけて下を俯く女がいた
「此奴が太宰の嫁だ····龍?」
はっ
「すみません!」
ぐいぐい
「行くぞ!」
「はい」
ーーー···
「綺麗な川···」
「うわぁあん!」
「?··誰かが泣いてる」
泣き声を辿ると、
知らない人と小鬼がいた
「あの····」
「······(深い青)」
ぎゅう
「ふええん!(棒)」
「あ〜···よしよしどうしたの?」
ひょいと抱える。
僕はただ嫁をずっと見つめた。
こいつが元人間
「中也さん!僕戻ります!」
ぽふん
「あっ!おい!···!」
不意に出た言葉
バレたか!と人間を見たら
「落ち着くまで一緒にいようね」
あっ
こいつ
鈍い