第24章 ぼっち フェージャ
「あっ!みつけた!」
「どうしたの?」
「なんか知らない子が··教室にいる」
「あの子か!澁澤先生ちょっと私向かいます」
「はーい」
ーーーー·····
がららら
「ドスくん、ここかな?」
私は渡された書類に目を通した
わかった事は
ドスくんの本名
フョードル·ドストエフスキー
(長い)
そしてロシア出身
親の都合でヨコハマに来たみたいだ
(そりゃ日本語に不慣れだよな)
「この子しゃべらない~」
「君なまえは?」
「·····」
すす···と私の後ろに隠れるドスくん
「ごめんね~、まだ初めての教室だから慣れてないんだ」
『え?』
(やっぱりな)
「ドスくん一旦先生と行こうね」
こくり
「····ーーー」
「?(何か呟いた)」
私はドスくんと一緒にさっき会った部屋に向かう