第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
『天音!!』
私が福沢さんと屋敷に向かい
荒れ果てた中を、
所々傷がついてるみんなを見て、
私は怒った
「お母さん!フェージャ!みんなもうやめて!」
「白雪姫!」
お母さんに抱きつかれる。
「寂しかったよ―――!!」
ぐりぐり
「きつい!」
「天音···大丈夫なんですか?」
「フェージャ··大丈夫だよ」
「天音え!」
「中也さん··!」
「天音はお母さんのですから、あなた方は帰りなさい」
「んだとぉ!だいたいな!お前達が天音を困らしてるんだろが!」
「僕の天音を早く返す」
「これは1回話し合いすべきじゃない?家族でさ··」