第23章 りんご 澁澤さん·フェージャ
口を離して私は我に返る。
きょろきょろきょろきょろ
(誰もいないよな??????)
触れた口に指を乗せる。
(柔らかい)
ーーーーー······
「····んぅ」
これはどう言う事か
眠りについた白雪姫はゆっくりと目覚めました。
「柔らかい匂い···お花?」
「起きたか」
「···貴方は」
「私はこの屋敷を束ねる福沢諭吉」
「私は···白雪姫··またの名を天音」
「あ··あぁ」
「そうだ··私····お母さんの処に行かないと」
「あの屋敷か?」
「はい」
「なんか大変な事態だが」
どかーん!!!!
「きゃああ!」