【ONE PIECE】トラファルガー・ローに愛されて。
第6章 花筏。
シェリルside
* * * *
精神の水底に、頑丈に鎖で身体を繋がれて。
意識の主導権なんて、自分から投げ捨ててしまって。
そして、目覚める気なんてとっくに無くした…。
「…シェリル…」
やめて、呼ばないで。
そんな悲しい顔して、恋焦がれたように優しく呼ばないで。
私はもう…、一生あなたに顔向けできないの。
必死に押し殺して、心の底に眠らせていた狂気が…目覚めてしまった。
(こんな醜い私、見ないで…)
底に背を向けて、仰向けの状態で眠りに堕ちる。
でも、頬を挟むように彼の温かい手が触れて、気が散った。
どうして私を放って置いてくれないんだろうか。
「行くな、シェリル…」
『―――――――――……』
ごめんね。
―胸を締め付ける罪悪感―