第7章 空から落ちてきた天使(1)
岡「とりあえず今から聞き込みをするから、何か解ったら連絡するよ」
雅「聞き込み?」
岡「故意にやったのなら殺人未遂だ」
雅「…あ…」
そう言って岡田くんは出ていった
雅「…俺も行ってくる…」
翔「行くって…?」
雅「この子連れてあの付近に行ってくる…もしかしたらお母さんが探してるかも…」
岡田くんの言った事を信じたくなかった…
お母さんはきっと必死になって探してる…
警察に行く事も忘れるほど…
そう思って出掛けようとしたら
潤「俺も行くよ、雅紀兄さん」
雅「潤…」
潤「1人より2人の方が探すのも楽だよ」
和「…なら私も行きますよ」
潤に続いて和も協力してくれると言ってくれた…
雅「…ありがとう…」
智「じゃあ、何か解ったら連絡してくれ。こっちも何かあったら電話するから」
翔「気を付けてな」
雅「うん、行ってきます」
俺は潤と和と一緒にあの坂道の下に向かった
和「…ここですか?雅紀兄さん」
雅「うん…ここに立ってたら上から音が聞こえて、この子が落ちてきたんだ…」
潤「上にも上がって見ようか」
俺達は上に行くために坂道を上がり、ベビーカーが倒れていた場所まで来た
雅「ここにベビーカーが倒れてたんだ」
和「…確かに、このガードレールに何かが当たった跡がありますね…となると、やはりここの上からベビーカーが転がって来たんですね…」
雅「とりあえず上に…」
ベビーカーが転がって来たと思われる所に行こうとしたら
和「…?潤くん…どうしました?」
何故か潤が立ち止まり、進行方向を見つめていた
潤「…今日は帰った方が良いよ…」
雅「…えっ?」
潤「何か嫌な予感がする…」
和「嫌な予感…って…」
ど…どうしたんだ…?一体何が…