第6章 貴方とウェディングベルを
雅「えっ?じゃあ智兄引っ越すの?」
智「…ん…昌宏と一緒に暮らそうと思って…」
翌日、帰ってから早速皆に打ち明けた
1人驚く雅紀の横で、和也達3人は何やらニヤニヤしていた
智「…何だよお前らニヤニヤして…気持ち悪いな…」
和「いつから松兄の事『昌宏』って言うようになったんですか?智兄さん♪」
智「えっ…あっ!」
…思わず口に出してしまった…
潤「いいじゃない、夫婦なんだからさ」
翔「そうそう、今までの呼び方の方が不自然だよ」
智「…うん…」
…でも、やっぱ恥ずかしいな…
雅「でも智兄、引っ越すって何処に?やっぱ松兄のマンション?」
智「んー…それでも良かったんだけど、昌宏がやっぱ新しい所探そうかって…」
和「それなら隣はどうですか?」
…は?隣?
潤「和…隣って?」
和「便利屋の上ですよ。3階は何も使ってないじゃないですか」
翔「そういえばそうだな…」
雅「でもあそこ、今倉庫みたいにしてるよね」
潤「中を片付けて改装すれば、居住スペースには充分だと思うよ」
確かに出来るけど…
智「い、良いのか?あそこを俺達が使って…」
和「良いに決まってるじゃないですか」
雅「そこなら事務所がすぐ下だから、智兄もわざわざ通わなくて良いじゃん」
潤「松岡さんのホテルにも近いしね」
翔「そうすれば?智くん」
智「…うん…あ、ありがとう…」
正直、長年住んだこの家を離れて暮らすことに一抹の不安を感じていたけど…また皆の側で暮らせるんだな…