第51章 同じ屋根の下
潤「翔兄さん、そこまで気に留めてくれてありがとう。でも俺なら大丈夫だから」
翔「じ、潤…」
潤「確かに会長の言うように、斗真なら智兄さんのボディーガードにはうってつけだよ…俺や雅紀兄さんでは限界があるからね…」
翔「けどお前!コイツは…!」
潤「大丈夫。それに斗真は和の為にならない事はやらない…そうだよな?」
斗「…フン…」
翔「・・・」
潤から諭され、ようやく翔くんも落ち着いたのか
翔「智くんは…どう思う…?」
智「えっ…お、俺?」
と…突然振られても…翔くんは何を俺に期待して…
智「…俺は…別にこれで良いと思うよ」
翔「智くん!?」
智「翔くんの気持ちも解るし、さっき話を聞いた時は正直、俺にボディーガードなんて大袈裟だな…って思った…」
会長「・・・」
智「けど、それってさ…じいちゃんが俺の事を思ってやってくれてるんだって思ったら…やっぱり嬉しいじゃないか。それに斗真もここに居るって事は、理解してるんだろうし…だから良いんじゃないか?」
俺の言葉に、翔くんもやっと納得してくれたのか
翔「…智くんが…それで良いなら…」
そう言ってくれた…
智「うん…ありがとう…」
でも…ここまで続けていた便利屋は…俺はもう関わる事が出来ないけど…
きっと俺の意思は雅紀が次いで…
それで良いんだよな…