第51章 同じ屋根の下
翔「父さんは母さんが妹だから智くんを推薦したんじゃなくて、本当に智くんが適任だと思ったから推薦したと思うよ」
雅「じゃあ、じいちゃんは?」
和「素直じゃありませんからね…お爺さんも…」
智「…え?」
和「つまり罪滅ぼし…じゃないんですか?」
罪滅ぼし…?
潤「そっか…会長は智兄さんと母さんを引き離したことを…」
翔「きっと後悔してたのかもね…」
じいちゃん…俺の為に…
智「…だからって…俺別に大野グループを継ぎたいとは…」
雅「じいちゃんなりの気遣いじゃない?」
和「でしょうね」
海「お?なんだ智、大野グループ継ぎたくないのか?なら俺が継いでやろうか」
…おい…
智「なんでそうなるんだよ」
和「冗談は顔だけにして下さいね、海里」
海「お前…ホンッとに顔に似合わずキツイよな…」
そんな中、突然…
‹〜〜〜♪›
家の電話が鳴り、近くにいた翔くんが対応していた
翔「はい大野…あ、広野さん…はい…そうですか、ありがとうございます」
…?ありがとうございますって…何が?
俺の休みの事か?
暫く話していたら、翔くんが俺に受話器を向けて
翔「智くん」
…俺に?じゃあさっきのお礼は何なんだ?
智「…もしもし?」
広『智様、先程会長にお話した所、明日と明後日はお休みして良いとの事です』
智「そっか…サンキュー」
はー…良かった…
広『その変わり、会長からお話があるそうで、明日皆様で本邸に来るようにと…』
…ウゲ…