第51章 同じ屋根の下
〜智side〜
…最近、俺の周りが何やら騒がしい…
というのも、突然じいちゃんから…
『智を正式に儂の後継ぎとする』
と告げられたから…
皆は喜んでくれたけど…
智「…何で突然俺なんだよ…」
広「…智様?」
智「あ…何でもない…」
じいちゃんから任命されて以降、ほぼ毎日本社を行き来し、経営学を学ばされる生活が続いていた
…今まで自由にさせてもらってたからな…いきなり勉強勉強で疲れるよ…
車の中でちょっとウトウトとし始めた時、後部座席のドアが開き
広「智様、お疲れ様でした。明日も9時にお迎えに上がりますので…」
智「なあ…何日か休みもらえないか?」
広「…何処かお身体でも…」
智「そうじゃないけど…便利屋の方をずっと放ったままだからさ…」
広「そうですか…では会長にお伝えして後程ご連絡致します」
智「頼むな」
広野はそのまま一礼し、帰っていった
はあー…疲れる…
俺はネクタイを緩めながらそのままドアを開けると
潤「あ、智兄さんおかえりー」
和「智兄さんお疲れ様です。お風呂空いてますよ」
智「ああ…じゃあ先にお風呂に…」
…じゃない…
智「やべっ!俺間違えて実家の方に帰ってた!悪い…!」
雅「…何言ってんの?智兄…」
翔「智くん、本社通いで疲れてるだろうからって、暫くこっちに帰ったんでしょ?」
潤「松岡さんも暫くホテルが忙しくなるから、家に帰れないって事で…」
…あ…そうだった…