第49章 たまには甘えてよ
久しぶりだな…この家の自分の部屋で寝るの…
やっぱり落ち着くけど…何か足りない…
‹コンコン›
智「…はい」
潤「智兄さん、お粥作ったから食べる?」
…そういえばもう昼過ぎなんだ…
智「ありが…ゴホッ…ゴホッ…」
ヤベ…咳が出だしたな
和「智兄さん…大丈夫ですか?」
翔「お粥食べて薬飲んでね。今日はもう依頼も入ってないし、ゆっくりしてて」
智「ゴホッ…うん…ゴメンな…」
はぁー…情けないな…
雅紀には行かなくて良い依頼をさせるし…
俺がいないから依頼も受けられなくて…
そう思っていたら…
翔「智くん…何時も智くんが言ってる事言おうか」
智「…え?」
翔・和・潤「甘えてくれて良いんだぞ?俺達は家族なんだから」
智「みんな…」
俺達は…家族…
潤「ほら、智兄さん。これ食べて薬飲まなきゃ」
和「やっぱり歳取りましたねー…涙もろくなりましたね」
…それは余計だ!
‹…バタバタバタ…›
雅「智兄ー!生きてるー!?」
翔「おい…勝手に殺すなよ」
…賑やかだな…雅紀は…(というか、煩いくらいだ)
潤「雅紀兄さんお帰り。もう終わったの?」
雅「うん、智兄が気になって、超特急で終わらせた」
智「そんなに焦らなくても…ゴホッ」
うわ…何か熱が上がったんじゃないか?これ…
翔「ほら。俺達がここで騒いでたら、智くん休めないよ」
和「そうですね」
潤「何かあったら言ってね智兄さん」
雅「じゃ、お休みー」
そう言って皆部屋から出ていき、部屋には急に静寂が訪れていた…