第44章 父からの依頼の先に…(2)
その日は結局収穫は得られず、調査終了とした
翌日からも次の集落を回って情報を集めていった
…が、やはり年数が経っている事と、段々と離れて行くにつれ事故事態知らない人が多数だった
雅「これからどうする?」
智「どうするかな…これ以上別の集落で聞き込んでも、知らない人ばかりになりそうだしな…」
翔「・・・」
潤「…翔兄さん?」
翔「…えっ?」
潤「どうしたの?さっきから何か見てるけど…」
翔「あ、いや…昨日図書館に行って事故の事が書かれた新聞を探して、コピーしてきたのを見てたんだ…」
すると皆が覗き込んできたので、俺はそのコピーを机の上に置いた
和「…そんなに大きくは扱ってないんですね…」
翔「ああ…」
潤「…何か気になる事でもあるの?」
…ホント…潤には隠し事出来ないな…
翔「…名前がな…」
智「名前?」
和「…『行方不明になっているのは櫻井美智子ちゃん』…って…これの何処が気になるんですか?」
翔「俺達が初めて行った村のタバコ屋にいたマツさん、覚えてるか?」
雅「ああ、あのおばあちゃん?」
翔「あの人に写真を見せた時、『ケイちゃん』って言ってただろ?あの後、他の集落でもケイちゃんに似てるって言ってた人がいたんだ…2、3人だけどね」
和「それって…何か関係があるんじゃ…」
潤「じゃあ今後はそのケイさんも調べてみる?」
翔「その方が良さそうだな…」
これでハッキリ解れば良いけど…