第40章 嵐の前の暴風
雅「…あれ?智兄、結局瑞希の事パートナーにしたの?」
智「…してねーよ」
怖くて出来るか
瑞「誰がなんと言おうと私は智のパートナーなの!もう決定事項なのよ♪」
だから勝手に決めるなって!
翔「…思い込みの激しさは天下一品だな…」
瑞「ほら智!何時までも寝てないで仕事仕事!今日の依頼は何!?未解決犯罪の調査?それとも行方不明者の捜索とか?」
智「そんな依頼来るか!」
お前テレビドラマの見すぎだぞ!?
翔「今日は登下校の見守りと新店舗の応援だけだよ」
瑞「えー?何そのショボい依頼…」
…なんだと…?
智「…おい瑞希…何だ?ショボい依頼って…」
瑞「…えっ…だ、だって…」
智「依頼にショボいも何もない…依頼者は困り事があって依頼してくるんだ…俺がこの仕事を始めようと思ったのも、そんな人達の手助けをしたくて始めたんだ…俺はこの仕事に誇りを持ってる…それをお前はバカにするのか?」
瑞「…そ…そんなつもりは…」
俺の言葉に瑞希は珍しくしおらしくなったしまった
…ちょっと強く言い過ぎたかな…
翔「瑞希さん…智くんに認めて貰いたくて必死なんだね。大丈夫、瑞希さんは瑞希さんらしくいれば良いんだから」
瑞「…ホント?」
…いや…翔くん…瑞希らしくっていったら口煩いだけだから…
翔「うん、瑞希さん純粋で洞察力あるから…だから智くんを繋ぎ止めておきたくて必死なんでしょ?」
智「…へ?」
な…何の事…?