第40章 嵐の前の暴風
和「…で?何しに来たんです?あなたの雅紀兄さんよりくだらない戯れ言は聞き飽きましたよ」
うわー…和、さりげなく雅紀兄さん引き合いに出して…
雅「うわっ!和ちゃん人がいないからって酷いっ(泣)」
和「居ようが居まいが、言うことに変わりはありませんよ?」
…確かにな…って、雅紀兄さんいつの間に…?
瑞「ホンっとに相変わらずね…で、こっちの2人は誰なのよ。私の推理当たってる?」
和「恐らくハズレでしょ」
潤「うん、思いっきり」
翔「掠りもしてないな」
瑞「えー!じゃあ何なのよ!」
和「憲治おじさんから聞いてないんですか?翔兄さんと潤の事…」
すると思い出したのか、ポンっと手を叩き
瑞「あー!新しく大野に養子に来た!?何なのよ!なら最初から言いなさいよ!」
…言う前に勝手に推理始めたでしょ…
翔「…そんな所も憲治さんに似てるな…」
和「そうでしょ?迷惑してるんですよ、こっちは」
…だろうな…こんな事しょっちゅうあったら…
雅「それより瑞希、本当に何しに来たの?」
和「言っときますが、智兄さんはこっちに帰るか解りませんよ?」
…?何で智兄さん?
瑞「そうなの?じゃあ電話してみる♪」
そう言ってスマホを取り出したその時
<カチャ>
智「あ、翔くん。調査ファイルは…」
智兄さんが入ってきて、智兄さんを確認した瑞希さんは満面の笑顔で
瑞「智ーーーっ!会いたかったー!」
智「えっ!み、瑞希!?」
智兄さんに抱き付いて行った…