第35章 commit a fault(3)
潤「和!お前どういう事だよ!何でお前が松本に…」
和「『松本和也になってくれますか?』」
潤「…え?」
和「一度潤くんが除籍しようとした時、俺に言ってくれた言葉だよ?」
それって…俺が会長に直談判した後に言った…
けど…
潤「…ダメだ…和…」
和「潤くん…」
潤「確かにあの時はそう言った…けど、会長に2度も同じ想いをさせちゃダメだ…会長は1度雅紀兄さんのお母さんの事で辛い想いをしてる…その上お前まで…」
和「潤くんは駆け落ちするつもり?」
潤「…は?」
駆け落ち…って…何でそこまで話が飛んで…
和「俺は駆け落ちするつもりはないし、おじいさんにも話はしてきた。俺が例え大野から松本になったって、おじいさんの孫には変わりないしね」
潤「和…」
和「それに俺あの時も言ったよ?潤くんについていく…って…俺にプロポーズしてくれたんでしょ?」
潤「…会長は認めてくれたのか?」
和「好きにしろ…って…」
会長…辛いだろうに…きっと和の幸せの為に…
俺はその場で和の身体を強く抱き締めて
潤「和…俺の側に居てくれるのか?」
和「うん…側にいる…ずっと離れない…」
和…ありがとう…きっと幸せにするから…
その時突然
<~~~♪>
俺のスマホが鳴り、俺は相手も見ずにそのまま通話をタップした
すると…
『潤ーっ!和也ーっ!いるんだろ!!返事しろー!!』
潤「えっ!し、翔兄さん!?」
翔兄さんが電話の向こうで大声で叫んでいた
翔『帰ってキチンと説明しろ!!この大馬鹿野郎!!』
潤「…ハハ…」
俺と和は翌日帰る事を(強制的に)約束させられた…