第35章 commit a fault(3)
~翔side~
ー…バタ…バタバター
<バタンッ!>
智「潤が警察署に連れていかれたってどういう事だよ!」
開口一番、息を荒げながら智くんが駆け込んでそう叫んできた
翔「…何でかは解らない…第1の事件は潤が最後に会ったからだろうけど…」
第2の事件は…北田彩乃なんて名前、聞き覚えがない…
…そう言えば俺がニュースで出た名前を言った時、潤は驚いていたな…
歳も潤と同い年だし…
智「ちょっと俺岡っちに連絡して…」
翔「待って智くん、いくら幼なじみの弟でも連行された人を簡単には保釈してくれないし、それに任意同行って言ってたから、拒否も出来るんだから」
雅「じゃあどうするの?このままじゃ…」
和「潤くんは犯人じゃありません!!」
翔「ああ…当たり前だ…犯人は潤じゃない」
恐らく警察も潤が犯人だと断定できる物的証拠はないハズだ…
けど、無実だと証明できる証拠もない…
和「…探しましょう…証拠を…」
翔「和也…」
和「潤くんが犯人じゃないという証拠を…そして真犯人を見つけるんです!」
…和也…潤の為に…
翔「…危険だぞ?潤が居ない今の現状では、自分の身は自分で守らなければならない…それでもか?」
和「はい」
…だろうな…けど、和也だけじゃない…智くん、雅紀も…そして俺も気持ちは一つ…
翔「…よし…やろう…俺達で出来る限りの事を」
待ってろ潤…お前の無実…俺達で必ず晴らしてやるからな!