第30章 例え茨の道でも
~潤side~
潤「和、翔兄さんと何があったんだ?何であんな事…」
そう聞いても、和はうつ向いたまま顔を左右に振るだけだった
…よく解らないけど…このままじゃだめだ…
そう感じた俺は和の腕を掴んでリビングを出た
和「じ、潤くん…何処に…」
そして和と一緒に翔兄さんの部屋に来た
潤「翔兄さん入るよ」
翔「…何だよ…俺は今書類整理をして…」
潤「俺は翔兄さんの口から聞きたい。何で和にあんな事言ったんだ」
俺が尋ねると、翔兄さんは書類から目を離して俺達の方を向いた
翔「…俺から言って良いのか?」
潤「どういう事なんだよ」
翔兄さんのこんな表情…初めて見るな…
憎しみにも似た…何でこんな表情を…
翔「和也はアイツと会っていた…」
潤「アイツ?」
翔「お前を殺そうとした奴だ。ソイツと和也はリビングで身体を重ねていた」
潤「…えっ…」
和「・・・」
俺を殺そうとした奴って…確か生田斗真っていった…
潤「…和…本当なのか…?」
和に問いただすと、瞳には涙が溢れ…
和「ご…めん…なさい…」
潤「和…」
和「けど俺は潤くんの事裏切った訳じゃない…それだけは信じて」
翔「お前まだそんな事…」
俺は泣き続ける和の身体をソッと抱き締めて
潤「…うん…解ってる…きっとアイツがお前の事無理矢理押さえつけたんだろ?お前の腕赤くなってる…」
和「潤くん…」