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同じ屋根の下で【気象系BL】

第29章 思わぬ贈り物~おまけ~


智「…っと、もうこんな時間だ…俺帰るよ」

潤「あれ?智兄さんもう帰るの?何時もより早くない?」

智「今日は昌宏が早いから、夕飯作らないとさ」

そう言って帰っていく智兄の左手薬指には指輪が光っていた

翔「智くん…幸せそうだね…」

和「ですね」

…結婚か…

そう言えば夢の中では俺と翔ちゃんも…

俺は夕食後、部屋に戻り机の中に入れていた箱を取り出した

その箱は母ちゃんが俺に残した物だった(「ひとつ屋根の下」第92章)

雅「…これがあったから、あんな夢見たのかな…」

これと一緒に付いていた母ちゃんからのメモ書き…

箱の底に隠れるように入っていたから、俺も最近になって初めて気が付いた…

雅「…よし!」

俺は気合いを入れて翔ちゃんの部屋に行き、翔ちゃんの部屋のドアをノックした

翔「はい…雅紀?どうかしたのか?」

雅「翔ちゃん、今良いかな…」

翔「良いけど…何かあったのか?そんな真剣な顔して…」

部屋に入って俺は翔ちゃんの正面に立って箱からそれを取り出した

雅「翔ちゃん…手出して」

翔「え…?」

俺に言われるまま翔ちゃんは手を差し出したので、手のひらにそれを置いた

翔「…これ…指輪…?でも、サイズが小さい…」

雅「うん…死んだ母ちゃんの結婚指輪なんだ…例の箱の中に入ってた…このメモ書きと一緒に…」

俺はメモ書きも一緒に翔ちゃんに見せた

翔「…『雅紀が一生を添い遂げたい人にあげて』…」

雅「俺が一生添い遂げたい人って言ったら…翔ちゃんしかいない…だからこの指輪…貰ってくれる?」

翔「えっ…ま…雅…紀…」

俺はそこで深呼吸して…

雅「俺と結婚して下さい」

俺が意を決して言うと、翔ちゃんは目に涙を溢れさせて

翔「…はい…」

そう言ってくれた…

ありがとう翔ちゃん…

俺…一生大切にするね…

…死が二人を分かつまで…

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