第27章 虹の袂
智「キクばあちゃん?」
雅「よく家の掃除とか買い物を依頼してくるおばあちゃんだよ」
翔「ああ、雅紀指名で依頼してくる西川さんか(第7章)」
依頼なら事務所に連絡してくるハズだから、買い物だけとかかな?
俺は折り返しキクばあちゃんに電話したけど…
雅「…あれ…出ないな…」
おかしいな…さっき連絡が入ったばかりなのに…
携帯を置いて離れちゃったのかな?
雅「翔ちゃん、キクばあちゃんの自宅の番号教えて」
翔「ちょっと待って…ほら」
雅「ありがと」
翔ちゃんから自宅の番号を聞いてかけたけど…
<只今近くにおりません。後程…>
雅「…留守電になっちゃった…」
メッセージがいっぱいなのかな?留守録にならないや…
和「急ぎなら、またかけてくるのではないですか?」
雅「んー…翔ちゃん、今日俺指定の依頼入ってる?」
翔「いや…潤指定しか入ってないよ」
潤「え?俺聞いてないけど…」
翔「ああ、高柳さん…」
和「断って下さい!」
…だろうね…(だから翔ちゃん黙ってたんだね)
雅「俺、ちょっとキクばあちゃんとこ行ってくるよ。もしばあちゃんから連絡が入ったら教えて」
翔「解った」
俺は急ぎ事務所を出てばあちゃんの家に急いだ
大丈夫かな…ばあちゃん独り暮らしだから、怪我して動けないとかじゃないと良いけど…
自宅に着いて、インターホンがないので、玄関を開けて声をかけようとしたら
雅「…あれ?」
玄関は鍵がかかっていた