第27章 虹の袂
~雅紀side~
雅「ただいまー」
翔「お帰りー、お疲れさん」
智「はあー…疲れたー…」
依頼がなんとか終わり事務所に戻ると、智兄はそのままソファーに寝転んでしまった
潤「お疲れー…どうしたの?何で智兄さんだけそんなに疲れてるの?」
翔「あはは…智くんにはちょっとキツかっただろうね」
和「…一体何の依頼だったんですか?」
コーヒーを持って上がってきた和と潤は、智兄があまりにも疲れている事に不思議がっていた
翔「猫探し」
和・潤「…は?」
智「それも一匹じゃなくて三匹」
和・潤「はあー!?」
…そりゃ驚くわな…
潤「えっ?猫が何で急に三匹もいなくなるわけ?」
翔「なんでも、猫をケージに入れたまま外に出して、家の掃除をしていたらケージが開いてたんだってさ」
雅「で、猫がそこから三匹とも脱走しちゃったんだって」
和「はあー…雅紀兄さんみたいな間抜けな飼い主がいたものですねー…」
和ちゃん…そこで俺を引き合いに出さなくても…(涙)
潤「その猫は見つかったの?」
智「なんとかな…事故に遭わなくて良かったよ…」
猫は車によく轢かれるからなー…
そんな話をしていたら
<~♪…プツン>
雅「…あれ?」
俺の携帯が鳴って、ワンコールで切れてしまった
翔「どうした?雅紀…」
雅「今俺の携帯が鳴ったんだけど、ワンコールで切れちゃったんだ…」
俺は着信を見てみたら
雅「あ、なんだキクばあちゃんだ」
相手はよく依頼してくるおばあちゃんだった