第24章 a mistake(4)
翔「何か心当たりありますか?」
俺が訪ねると3人は顔を見合わせていた
和「何か?」
早苗「…弥生…男の人と付き合った事がなくて…男性恐怖症…って言うのかな…」
翔「男性恐怖症?」
え?でもその男と結婚を前提に付き合ってるって…
潤「何か事情が…?」
早苗「実は弥生、右腕全体に火傷の痕があって、子供の頃からクラスの男子からからかわれてたの…それがトラウマになってて…」
友達①「そんな中その男から声をかけられて、自分と同じ思いをした人がいて、初めて気の許せる相手に出会えたって…」
もしかしてそれで信じきってたのか…?その男の事…
和「ひょっとしたら、伊集院さんが男に会えなかったのは、それらしい標的になる人がいなかったから…」
翔「…店を出て居なかったんだ…」
ならこっちから接触してくるように仕向ければ…
俺がそう思った時、どうやら和也も気付いたらしく
和「弥生さんってどんな性格でした?」
早苗「控えめで自分から積極的に話しかけては来なかったわ…口数も少なかったし…」
友達②「でも優しくて、自分の事より人の事心配するような子だった」
そんな事桐生さんも言ってたな…
…って…おい…和也何で俺の事見てんだよ…
すると和也がニコッと笑い(その笑顔怖いんだよっ!)
和「解ってますよね?翔兄さん」
翔「えー…っと…何の事でしょうか?」
和「惚けても無駄ですよ?早速準備にかかりますか♪」
い…嫌だーーーーーっ!