第23章 a mistake(3)
翔「さて…伊集院さん本題ですが…先日のご依頼受けさせて頂けませんか?」
伊「…えっ?」
俺からの突然の提案に、伊集院さんは驚きの表情をしていた
翔「あの時お話を伺った男の捜索です」
伊「で…でも…私その男の顔も名前も知らないのに…」
翔「確かに情報が少ないので時間がかかるかと思いますが、ぜひやらせてもらいたいんです」
許せない…
人を騙し…自殺するまで追い詰めて…
その時の俺は、例え皆が反対しても俺1人で探すつもりでいた…
けど…
智「俺達からもお願いします。もちろんこの依頼はこちらからお願いする事なので、依頼料は頂きません」
伊「え…でも、それは…」
和「所長もそう言ってますので、ここはひとつお願い出来ませんか?」
翔「みんな…」
俺のワガママ聞いてくれるのか?
伊「ありがとうございます…お願い致します…」
翔「…はい…畏まりました」
雅「そうなると、早速情報収集だね」
潤「そうだね…」
とりあえず事務所に戻って今後の事を話し合ってそれから…
伊「あの…これ…」
翔「はい?」
伊集院さんから呼び止められ振り向くと、1枚のメモを渡された
そこには住所と名前が書かれていた
翔「…これは?」
伊「元主人の自宅と名前です。弥生が住んでたマンションはすでに引き払ってますが、荷物は桐生の家にありますので、何か手掛かりがあれば…」
智「えっ?良いんですか?」
伊「はい、主人には私から連絡しておきますので」
翔「ありがとうございます!」
弥生さんの私物から何か解れば…!