第21章 a mistake(1)
和「…何ですか?その依頼は…」
智「さあー…俺達も意味が解んないんだよ」
その後、何か連絡が入るかと思い待ってたけど、結局何の音沙汰もなかった
翔「…やっぱりか…」
雅「何が?」
翔「さっき聞いた電話番号だけど、どうやらデタラメだ…かけたけど使われてないってさ」
潤「そうなると、その住所も…だよね」
和「それどころか、名前すら微妙ですよ?」
一体なんだったんだ…あの人は…
翔「…潤…お前知らないよな…桐生弥生って名前…」
潤「俺が?何で…」
翔「いや…俺の気のせいかもしれないけど、今日その人、俺の事ずっと見てたんだよ…だからもしかして松本の両親の知り合いかもと思ったんだけど、心当たりないんだよな…」
潤「いや…俺も心当たりないよ」
翔「…だよな…」
じゃあやっぱり俺の気のせい…かと思ったけど…
智「確かによく見てたよな、翔くんの事」
翔「智くんも気づいてた?」
智「ああ、俺が話してるのにチラチラ翔くんを見てた…最初は翔くんの事が気に入ったのかと思ったんだけど、何か違うなー…って」
そんな事を言ってたら、何故か雅紀が考え込んでいるようで
和「雅紀兄さん珍しいですね。翔兄さんの事が気になってる人がいたって話してるのに…」
雅「いや…あの人そんな感じじゃなくて…翔ちゃんの事ずっと睨んでたんだ…」
翔「え?」
睨んでた?俺の事を?
潤「それこそ気のせいじゃなくて?」
雅「ううん、気のせいじゃない。好意的じゃなかった」
…よけい解らなくなってきた…
俺…そんな恨まれるような事した覚えないんだけど…