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同じ屋根の下で【気象系BL】

第13章 空から落ちてきた天使(7)


兄さん達が駆け付けたその後で

「警察だ!全員手を挙げろ!」

数人の警官隊が駆け込んできた

良かった…これで空くんと両親を病院に…

そう思っていたら…

若男「動くな!コイツの命がないぞ!」

和「あっ…!」

依頼主の男に俺の身体を押さえられ、ナイフを首元に突きつけられた

雅「和!」

和「兄さん!私の事より空くんを…!」

若男「黙ってろ!」

和「…っ…!」

俺が叫んだ事で慌てたのか、依頼主の男が持っていたナイフの先が俺の喉に刺さり、血が流れていた

智「止めろ!」

若男「ならそこをどけ!道を開けろ!」

その時何処からか、殺意に似た視線を感じ、背筋が凍る思いだった

その気配を雅紀兄さんも感じたのか

雅「智兄!」

近くにいた智兄さんの身体を庇うようにしていた

そして…

若男「あうっ!」

突然のうめき声に男を見ると、ナイフを持っていた右腕から血が流れ出ていた

そして俺の身体を離し、右腕を押さえながらその場に踞っていた

「か…確保!」

突然の事に一瞬固まっていた警官隊も、我に返ったのか男を取り押さえていた

雅「和!大丈夫か!?」

和「え…ええ…私は大したことは…」

その時辺りを見回すと、斗真くんの姿が見当たらなかった

まさか…さっきのは斗真くんが…?

智「和也…?」

和「あ、何でもありません…それより空くんとご両親を病院に!」

雅「空!しっかりしろ!」

空くんは雅紀兄さんに抱えられ、ご両親と一緒に病院に運ばれた

智「…和也…」

和「…はい?」

…そして俺は智兄さんから、衝撃の事実を聞かされた…

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