第12章 空から落ちてきた天使(6)
~雅紀side~
今日俺と翔ちゃん、そして智兄の3人で『マリーンホテル』に来ていた
…と言うのも翔ちゃんから
翔『潤から顔見知りに気を付けろって言われたんだ』
と言われ、俺と智兄は半信半疑ながらも、事件当日の監視カメラを確認しようという事になったから
潤は何か変化があったら連絡してくれと病院側にお願いして
雅「…ねぇ、翔ちゃん…それ本当に潤が言ったの?意識ないのに?」
翔「信用しろ…って、俺も強くは言えないんだけど、確認するだけでも無駄にはならないだろ…」
まあ…そうだよな…何か手掛かりが映ってるかもしれないし…
ホテルに着いて、事前に松兄が話をつけていたから、そのまま監視室に入った
監視員「事件当日のVIPルーム前の映像がこれになりますが…」
モニターでその時の映像を見ていたら、暫くして…
<ザーーー…>
智「えっ…何だ?このノイズは…」
監視員「それが、オーナーと警察の方にもお話したのですが、ちょうど事件が起こる数分前に突然このようなノイズが出まして…」
突然映像が乱れたけど、すぐ元の画面に戻っていた
翔「…まだ何も起こってないな…」
そして暫くするとまた…
<ザーーー…>
雅「えっ、また?」
またさっきと同じノイズが出て、元に戻ったと思ったら…
智「えっ!?」
廊下には血を流し、倒れた潤が映っていた
翔「潤…」
雅「翔ちゃん…大丈夫?」
翔「…大丈夫だよ…ある程度覚悟はしてたから…」
…良かった…