第4章 生まれてきてくれて。
友樹「じゃ、また飲もうねー!」
上機嫌で手を振る友樹さん。そして横でカッコよく手を上げる神尾さん。…さすが←
あれけら数時間くらいしか飲んだり食べたりして今の時間は23時55分。家に着く頃には明日になってるだろう。
「よし、私たちも帰りましょうか」
そう言うと「ん、」と言いながら手を差し出してくる。私はそれを素直に握って二人で夜の町を歩き出す。
浅沼「ホントはね、二人だけでこっそり祝いたかった」
隣からボソッと聞こえてくる。耳を澄まさないと聞き取れないくらいの大きさ。
浅沼「でも…尊をここの世界に連れ出してから何時も誕生日会とか俺と二人きりで祝うこと多かったら…たまには賑やかに祝うのって良いなぁって思った」
するとぐっと自分の方に私を引っ張る浅にぃ。抵抗する間もなく浅にぃに抱き締められて吃驚する。
「ふふっ、改めまして。誕生日おめでとう。尊。…もうちょっと過ぎちゃったけど」
そして照れくさそうに笑う。なんだかこっちまでくすぐったい気持ちになる。
「うん…ありがとうございます。次は色んな人呼んで誕生日会やりたいです!」
浅沼「うん、了解(笑)」
そして今日…いや、昨日だ(笑)
昨日から!わたくし、八尋尊は23と為りました!…これからも精進していきます!