第24章 SSS キャラ×男主(―/30日更新)
★JLサイボーグ&スーパーマン(マフィン主続き)
この前のことがあってから極力は彼の前でクラークさんの話をしないよう努めていた。でも本人を目の前にして無視をする事は出来なくて、ビクターもリビングにいるのに恥ずかしいやり取りをする羽目になった。
「ほら、もう一度言ってごらん」
「んん……く、らぁく」
「レイン。恥ずかしがる姿も可愛らしいけど、そろそろ僕の事を気易く『クラーク』と呼んでくれないか。それか……そうだな、君なら特別に『カル』でも良い」
「カル……?」
「僕の本名だよ。『カル=エル』。赦すよ、君なら」
「……なぜ赦してくれるんですか」
「それは君を愛――……」
端正な顔立ちが近付いてきて声も一段と低くなった瞬間、俺が怯むより前にビクターが椅子から勢い良く立ち上がり、側までやってくると「そこまでだ」と吠えながら俺を抱き上げて踵を返してしまった。
「ど、どどどうしたの、ビクター!」
「誤作動だ」
「大丈夫!?」
ビクターの自室に俺達の姿が消えた後、リビングに取り残されたクラークさんが怪しい笑みを噛みながら「本当にライバルが多い子だ」と呟いていた事は誰も知らない。
★LSジェンセン(プログラミング主続き)
「レインッ、俺の活躍みてくれたっ!?」
「エレベーターの中で猥褻物を露出させたり、間一髪のところをクーガーに助けられた情けない男なら見てた」
「ぐうっ……」
俺の冷ややかな言葉に息を詰めたジェンセンだったが、直ぐ何かに気付いたようにぱあっと表情を明るめて「……ずっと俺の事を見ててくれたんだ」と斜め上の台詞で舌を回しだしたから頭痛が確実に増してしまった。
「おめでたいヤツめ」
「おめでたい話なら君とが良い」
「ポジティブ過ぎない?」
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