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星条旗のショアライン

第18章 ケヴィン・ベックマン(GB2016/MCUクロス)



(4)

スティーブは終始ケヴィンを睨みつけているのに、彼がソーと双子かと見紛う程にそっくりであることに気付かないのだろうか。もしかして俺だけが認識しているのかと思ったが、ランチの為に入店したダイナーで席に着いた途端にどこからか「ソー! 写真いいかしら!」と女性が近付いてきたので仮説は即座に崩れた。ケヴィンは慣れた様子で「写真は断ってるんだ」と女性を難なく躱す。どうやら世間にはかなりの頻度で雷神と間違われているらしい。という事はスティーブ、君はソーを何で認識しているんだ……。
哀れみを覚えてしまったがスティーブの認識力を試す為に三人でランチをする訳では無い。気を取り直してメニュー表を引っ張り出し、テーブルの上に広げる。ケヴィンは嬉しそうに身を乗り出したけれど、スティーブは逆に仰け反って腕を組んでしまった。



終わり?
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