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星条旗のショアライン

第18章 ケヴィン・ベックマン(GB2016/MCUクロス)



後編

慣れない電子機器を使って『ゴーストバスターズ』と検索をかけたところ、ネットニュースがずらっとトップ画面を埋め尽くした。ニューヨーク市内で起きた怪奇現象を科学的に解決する研究者集団とは記載があるが、ケヴィンの名前はどこにもない。事務で働いていると言っていたし直接外部で怪奇現象と対峙するような業務ではないのかもしれない。
しかし、幽霊退治か。たまたま見つけた本人達投稿の動画も見たが、なんだか胡散臭くて眉唾物だ。とはいえ七十年も氷漬けになったスーパーソルジャーや地球外のアスガルドから来訪した神様が身近にいるくらいなのだから幽霊くらい信じられる。あのケヴィンが他人の不安を無闇に煽るタイプのカルト集団で働いているというのも考えにくいし。
「レイン、そろそろパソコン返してくれ」
「ああ、悪い。ありがとう、トニー」
チーズケーキが入った箱と一緒にパソコンを横に滑らせると骨張った手が髪の毛を掻き回す。礼のつもりなのだろうがもう少し方法があるのでは。散髪したばかりだというのに早速くしゃくしゃになった。

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