第1章 1 (裏なし)
リヴァイを地下街に迎えに行ったときから、つまり10年前から、リヴァイは鋭い目をしていた。
小柄なのに、圧倒的なオーラと身体能力。
そこまで考えかけて、エルヴィンは思考を止めた。
あの日………………。
リヴァイの後ろに、
1人、少女がいなかっただろうか。
いや、確実にいた。
リヴァイよりもさらに小柄で、ずっとリヴァイの背中にすがり付いていた少女が。
小柄で―――――
黒の長髪。
そして、リヴァイほどではないが、鋭い目付き。
さきほど話したソフィアを思い出す。
「………………まさか。」
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