第1章 1 (裏なし)
リヴァイは、少し驚いていた。
―――――内地暮らしの憲兵が…どうしてあんなにまともに動ける。
さっきあいつは、初めてだと言っていた。
なのにどうして…。
憲兵団のジャケットを着たソフィアの背を見る。
憲兵団の象徴の、ユニコーンのエンブレム。
――――――あぁ。
それが、答えだ。
あいつは憲兵団だ。
つまり…。
「訓練兵を、10番以内で卒業したか。」
――――特に立体機動に長けている。
やはり、血はつながっているか。
ただ、巨人に罵声を浴びせて煽ることは無駄だと思うが。
あいつ、なんて楽しそうな顔していやがる。
にしても―――。
「まだ住民は避難終わらねぇのか…。
殺っても殺ってもキリがねぇ。」
殺しても殺しても巨人は入ってくる。