第7章 7 (裏あり)
隣に座ったエレンに声をかける。
業務的な会話以外で話すのは初めてかもしれない。
「エレン3人組は本当に仲がいいね。
訓練兵になる前から知り合いなの?」
「はい。
ミカサとは9歳の時に、アルミンとはそれよりも前に友達でした。
シガンシナ区はあまり子供がいなくて、年が近いのはミカサとアルミンだけだったんです。」
「家族です。」
ミカサの低い声。
家族みたいに仲がいいということだろうか?
にしてはやたら目付きが鋭い気がする…
まぁいいか。
「リヴァイ兵長とソフィアさんはいつからお知り合いなんですか?」
「私とリヴァイ?」
「え、だってお二人は恋人なんじゃないですか?」
15歳前後にしてはなかなか鋭い少年だ。
一瞬肯定しようとするがやめる。
私たちが恋人同士と知って、これから変に気を使わせるのはアレだと思った。
適当に話を濁すことにする。
「最近の15歳って、もう恋愛に興味とかあるの?
大人びてるね。」
話を濁した私に、一瞬目を見開いたリヴァイが視界に入る。
だけどリヴァイも私が濁した理由を察したのか、またパンを食べ始めた。