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黒愛2 【進撃の巨人】

第1章 1 (裏なし)


「あの…ソフィアさん。」

アルミンという少年がおずおずと私に話しかけてきた。

2人と同い年だろうか。
とても幼い印象を受ける。
でも、どこか目は鋭い。



あぁ、お兄ちゃんが、とても頭の回転が早い少年と言っていたっけ。


「なに?」

「どうして今回、この話を受けたんですか?
これはソフィアさんに、全く利益がないはずです。
なのに、どうして…」

「おっ、おい。
アルミン…その質問は失礼だろ。」

気づけば、ミカサという少女も怪訝そうに私を見ている。

やっぱり私はバカな提案を引き受けたと実感する。


「そうだね。
はたから見たら私はおかしいよね。
それでもこの話を受けたってことは…」


――――あのとき、お兄ちゃんはうなずいてくれたっけ。

あぁ、肝心なことを覚えていない。

内地にたまには帰ってくるって…
うなずいてくれたっけ?

「私には…私なりの利益があるってことだよ。」


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