第9章 お菓子争奪戦
スズside
貴方「久しぶりだね スズと一緒に二人だけで歌うのは」
スズ「ほんとに・・」
私がハスと一緒にあの国から逃げ出してすぐに
主将は私達を『赤い騎士団』に入れてくれた。
メイナ姉ははりきってマント作ってくれて
リュウカ姉は怪我したときにすぐ手当してくれて
ミライ姉はよく一緒に遊んでくれて
メグ姉は寝る前に面白い話をしてくれて
カイ兄はお菓子をたくさん分けてくれて
ヒビトは皆を盛り上げてくれて
ハスも私が傷つかないようにって守ってくれて。
主将は毎日私に安心する言葉をかけてくれた。
私はずっと皆に甘えっぱなしだった。
だんだんお菓子を独り占めしてる自分が
とてつもなく馬鹿に思えてきた。
貴方「スズ帰ろ?
あっちにマカロンもドーナツもカップケーキもあるから」
スズ「・・了解しました国王さまっ♪」
貴方「ハァ・・」
主将はため息ついたけど
ちょっとだけ微笑んで寮に向かって歩き出す