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《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第14章 〜運命の赤い糸〜


三成は、秀吉に武田、上杉軍と
共に、共闘し顕如盗伐に当たる
事になった経緯と、今日から
掃討戦が始まるとことを報告した。

『そうか、いよいよだな。』
(信長様が指揮を取るなら
問題ないだろう・・・)と秀吉は
戦に勝てると信じて疑わなかった。

三成は、物資などを届けるため
とんぼ返りするように、戦さ場へと
戻って行った。

栞は、また城の皆に
両親の具合は大したことはなく
看病もいらない程だったから
またお世話になりますと
挨拶して回った。
皆は、一様に栞が帰ってきて
くれたことを喜んでくれた。
栞も、自分が城の皆に可愛がられて
いるのだと嬉しくなった。

挨拶を終え、部屋で荷物を片付けて
いると、桜奈がお茶を持って
部屋に来た。

恒例の女子会が始まった。

『桜奈さん、昨日ついに家康と
結ばれたでしょ。』戦さ場から
出立する前に、お互い感じとっては
いたことだったが、はっきりと
口に出され、桜奈は珍しく
動揺し、お茶にむせた。
『栞さん、そんなはっきり口に
なさらなくとも!栞さんだって
同じでしょ?』と言う桜奈。

『ぁはは・・そうだね、口にされると
恥ずかしいね』と昨日の夜のことが
頭にチラつき、顔が赤くなる。

『でも、本当に良かったですわ』と
栞が今ここに居てくる事が嬉しくて
仕方ない桜奈。

『私も嬉しくて仕方ないよ。
あんなに、切ないお別れをした事を
すっかり忘れてしまってたくらい
嬉しい』

『これからは、共に信長様を
お支えしていきましょうね!』と
栞の手を握った。

『もちろんだよ。でも桜奈さんが
支えるのは、家康でしょ?』と栞。

『もちろんです。でも家康様を
お支えすることが、信長様を
お支えすることになると私は
信じていますから。』

『そっか、そうだよね。信長様を
支えてくれる人達が強ければ
強い程、信長様の成し遂げたいこと
の力になるもんね、私も頑張るよ
私が生まれた平和な世に繋がるように』

『皆、今頃戦ってるんだよね』
『そうで、ございますね』と桜奈は
家康がつけた印を確認するように
胸に手を当てた。
(家康様、どうかご無事で・・・)
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