• テキストサイズ

《イケメン戦国》初恋〜運命の赤い糸〜

第12章 〜それぞれの覚悟〜


次の日
桜奈と栞は、家康の羽織を
仕立てる為に反物を買いに
城下にきていた。

呉服屋に入ると、やはり桜奈の
目に入ったのは、辛子色の反物だった。

『栞さん、やっぱりこの色が
家康様らしいわよね』

『そうだね。やっぱりこの色が
家康!って感じよね』

『じゃ、これに致しますね』

そう言って、辛子色の反物を買った。

栞も反物を二反、買った。

店から出ると『栞さん、せっかく
ですし、お団子屋さんで休憩してから
帰りませんか?』

『私も小腹が空いてたー。行こ行こ!』

そう言って、二人は、楽しそうに
話ながら団子屋に向かっていた。

すると、突然『栞さん!』と声をかけられた。

声のした方に顔をむけると
なんと、佐助が連れの男の人と
こちらに向かってきた。

『いやー、奇遇だね。栞さん』
『佐助君?!お久しぶり。元気してた?』
『うん、お陰様でね。』

『栞さん、こちらの方は?』と桜奈に
聞かれ、栞は桜奈に耳打ちした。
『この人が、例の通路の研究してる
私と同じ未来から来た人』
と言ってから、

『こちらは、佐助君 私の友達』
『こちらは、桜奈さん、私の親友で
徳川家康さんの許嫁の方だよ』
と、それぞれに紹介した。

『初めまして。佐助といいます。
いやー、あの徳川家康公の許嫁さんに
会えるなんて光栄です!!』と桜奈は
握手を求められた。

『初めまして、桜奈と申します。
以後、お見知り置き下さいませ。
佐助様のお噂は、栞さんから
伺っておりました。お会い出来て
こちらこそ、光栄に存じます。』
と、ふわりと微笑んだ。

(/// うわあ、すげぇ美人!///)と
思ったのは、佐助の連れの男。

『おい、佐助、俺のこと忘れてんだろ』
『ハッ!そうだった、幸、失礼した』

『栞さん、桜奈さん、こちら
僕の友達の幸です。』
『初めてまして、栞です』
『初めてまして、桜奈と申します』

『幸です。よろしく』

『佐助君、私ちょっと相談したいことが
あって、もし時間あるなら、これから
団子屋さんに行くんだけど、一緒に
行かない?桜奈さんいいかな?』
『はい、私の事はお気にぜずに』

『分かった。幸、悪いね?』
『おぅ、俺の事も気にしなくて
いいぞー』
/ 226ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp