第11章 再会と初めまして同盟さん
頂上戦争から2年。
新世界を航海しているレッドフォース号の甲板で新聞を読んでいる一人の女性。
銀色のショートヘアに赤い目。袖が無い黒いロングパーカーに中は赤のヘソ出しのチューブトップにジーンズ生地のショートパンツ。黒いブーツを身に着けており左腕には大きなハートとナズナの花のタトゥーが彫られていた。
彼女は2年前にハートの海賊団の船を降り、強くなりたいと赤髪海賊団で修業を積んでいたリオであった。
2年前に終わりとは言え頂上戦争に参加し世界一の情報屋シルバークロウと大声で名乗った事もあり、リオには懸賞金がついた。
生け捕りのみ。水の悪魔シルバークロウ、懸賞金2億3000万ベリー。
世界一と謳われる彼女は国家機密に関わる情報を持っている為、海軍は初手配にも関わらず高額の懸賞金をかけたのだ。
彼女が読んでいる新聞には麦わらの一味とハートの海賊団の同盟がドレスローザでドフラミンゴを討ち取ったという記事があった。
「あー…これ近くで見たかったなぁ…」
新世界に入りクレインや赤髪海賊団のメンバーから戦闘の手解きを受けながら能力の研究もし、シルバークロウとして情報の売買も行う忙しい日々を過ごしていた。
ハートの海賊団が王下七武海に入った情報や麦わらの一味と同盟を組んだことも全て新聞と島で手に入る情報で把握していた。
あの日以降、ローからの連絡はないしリオからも連絡しない。