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Silver crow【ONE PIECE】

第10章 誇りと誓いをこの腕に


少し前。新世界のとある島。
リオの目の前に二つの墓があった。
頂上戦争で亡くなった2人の海賊の墓。

オヤジと慕っていた人と仲間を失った白ひげ海賊団の人たちは涙を流すものや黙って墓を見るものがいた。


『グララ…可愛い弟子じゃねぇかシルバー』
『だろ?将来有望だ』

まだ幼い頃に連れられ、その大きな身体と温かい心で自分を可愛がってくれた人。
父とはこういう人なのかと思ったし周りがオヤジって言うのも幼いながらに納得出来た。
血の繋がりじゃないんだなとも思った。


「おい、シルバーの弟子」
リオは呼ばれ声がした方を見るとマルコが立っていた。

「これからどうするよい」
「新世界で修業します。私、ある海賊団に心奪われて…強くなって帰らないといけないんで」

優しく微笑みながらそう言うリオにそうかいとマルコは言う。

「いつか会えた時は情報買わせてくれよい」
「了解です。では…」

リオは踵を返し、レッドフォース号に向かう。
船の前にはシャンクスを始めとする幹部一同。
シャンクスの前に立ち、頭を下げようとした時、レッドフォース号から聞き慣れた声が聞こえる。

「お前が頭を下げるとは…久しぶりに見たな」
「え?」

リオがレッドフォース号を見上げると甲板からこちらを見るひとりの男。

「クレイン…?!」
「久しぶりだな」

クレインは甲板から船を降りるとリオの前に立つ。

「なんでこの船に…」
「私は赤髪の所を拠点に新世界で活動している。一人で活動するには危険な海だからな」
「……」

納得いかないといった顔でリオはクレインを見る。
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